2012年01月30日

コウ・モリ

「んじゃ、女性陣はコウちゃんへ。野郎共はモリ号じゃ〜。」
誘導するサジタ。
「あの…すみません。どうやって進んでくれるか分からないんですけど…」
セレンがサジタに聞く。サジタはあっけらかんと答える。
「大丈夫。大丈夫。コウちゃんはお利口さんだから、言えば分かる。」

「…さっき、あんまり言う事聞いて無かったような気がするけど…?」
シラリとキーツが突っ込む。
「……コイツ等…あんまり男の言う事聞いてくれんのじゃ…(;=Д=)」
「女好きって事か…」
「いや、コウちゃんは女の子・モリは男。モリはエサがあればOK!」
「食い気か…(=∀=;;)」

「コウちゃん、町までお願い出来る?」頭を撫でながら優しくセレンが言う。
コウはセレンの手をペロペロと舐めた。
「ふふふっ…くすぐったい…(^v^*)」
コウはイキナリ走らずにゆっくりと歩き始めた。
「すごーい☆ちゃんとゆっくり歩いてくれてる〜(゚Д゚*)」アルテが感動する。

「さぁて、女性陣も進み出したし、モリ号も発車しますか。」とサジタはポケットからオヤツを出す。
「モリ、町まで頑張れ。」とサジタがモリの口にオヤツを入れると、フンガー!フンガー!と鼻息が荒くなってきた。

モリ号発車。
ドキューーーーーーーーーーーーン!!!−(  つ゚Å゚)つ
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モリ号はコウを抜いて走り去っていった。。。。
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2012年01月23日

一番弟子・サジタ

「っきゃー!おっきぃ〜い☆☆Ψ(`∀´)Ψ」イタチは2本おり、
スラリとした白っぽいもの・どっぷりとした黒っぽいものが居た。どちらも体高は2m以上あるだろう。
そして、上に乗っているモノがワタワタと降りてきた。

「いやぁ〜、参った参った。ワシの言うこと何も聞かん!だっはっは!!」
頭を掻きながら降りてきたのは、言葉になまりのある30過ぎの髪・ヒゲ、ボサボサのオッサンであった…。。

「……あ…アンタ…誰?」キーツが及び腰で聞く。
「おっ…紹介が遅れたな!ワシはサジタ。タロセンセーから何か聞いてない?」
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「貴方がサジタさん!?」チリ一同、驚く。まさかタロの弟子がコレだとは…
「タロさんが良く分からなくなってきた…」ボソッと言い、顔をそらすキーツ。

「サジタさん、タロ様も町に向かっている様なんです。」セレンが言う。
「おお、そうか。じゃ説明とか全部センセーにしてもらったが早いな。」

そう言ってイタチの所へ行く。イタチ等は黙々と毛繕いをしていた。
「そろそろワシの言うこと聞いてくれや…お前等…」ガックリするサジタ。

「ねぇ、この子達の名前は〜?」チリがイタチを撫でながら言う。
「白いんのが『コウ』。黒いんのが『モリ』。コウモリで強そうじゃろ〜☆」
「サジタさんが付けたの〜?(^∀^)ノ」イタチをウリウリしながらチリが聞く。
「んにゃ。タロセンセー。」

「……ますますタロさんが遠くなってゆく…(;;TДT)//」
明日を見つめるキーツであった…
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2011年12月30日

何者?何本?

「……何だ?…アレ…。。」一同、ポカーンとした顔で見ていた。

だんだん近寄ってくるドデカイ物体。
「あ、アレって、巨大イタチじゃないですか?」レオが言う。
「そうかも〜(゚Д゚)」チリもうなずく。
「何?その巨大イタチて…」キーツがレオに聞く。
「飼育が難しいのであまり一般的ではないのですが、
 馬の代わりといった所ですね。現在、馬は数が少ない為に王城でしか
 使われていません。イタチは城にも何本か居ましたね。」

「……な…何本?…何、その数え方…」引き気味で聞くキーツ。
「あ、何匹でもいいんですけど、イタチって胴が長いでしょ?
 だから何本っていうのが定着してるんです。(^∀^;)」焦って説明するレオ。
「あ…止まった…。」巨大イタチを見ていたセレンが言う。
一同よりも随分先で止まっている。イタチ達は体を掻き始めた。

「……あの乗ってる奴って…操作出来てねーんじゃねーの?」
「…そのようですね…完全にナメられてますね…」呆然とするキーツとレオ。
そんな事をよそにチリとアルテは興味津々で駆け寄る。
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「ああ!お前等!勝手に!」二人を追いかける様に3人も走り出した。
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