2011年07月25日

男達の仕事

「ウソだっつの、元から頼りにしてねーし。」
「そ…そんな。。」しょぼくれるレオ。
「あ、そーゆー意味でなくて…、(メンドくせーなコイツ)
 食料持ってきてるなんて思って無かったって事。分かった?」
「あ…はい。。すみませんでした。。」安心しつつ謝る。
「じゃ、行くか。」「いってらっしゃ〜い☆」女性陣が見送る。

少し薄暗くなってきた森の中を散策する男二人。
「結構木の実やら果物やらあるのなー。」上を見つつ言うキーツ。
「そうですねぇ〜、布袋持ってきたんでこれイッパイに入れて帰りましょう♪」

キーツはガンで上手く木の実や果物の茎を狙って落とす。
その落ちてくる実をレオがキャッチするといった作業が繰り返された。
「スゴイ!キーツのガンさばき素晴らしい!」感動するレオ。
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「いやぁ〜(//∇//)そう言われると照れるなぁ〜」思いっきし照れるキーツ。
「いいなぁ、キーツは強くて…」
「?…………タロさん言ってたじゃん、レオは剣が上手いって。。
 それって立派に強いって言われてるって事じゃねーの?
 更に姫の護衛として合格してるって事はよほどだぜ?」
そう言われて下を見るレオ。

「…そうなんでしょうか…。でも実際護衛として剣を振るった事は無いし…」
「またウジウジしてんのか、オメーは…。今日誓ったのはどうしたよ?」
呆れるキーツ。それを聞いて慌てて言い返す。
「そっ!…そうでした!すいません!もう弱音吐きません!」

その様子を見て、何か考えついたキーツであった。
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2011年07月18日

今日はここまで

「チリり〜ん☆そこ、足場悪いから気を付けて〜♪」アルテがチリの手を引く。
もう夕暮れに差し掛かっているため、今日の移動をココまでにしようと決めた一行は崖を少し登った所の洞窟のような穴で休む事にした。
ここであれば少し油断をした所で野犬等からは襲われないで済みそうである。

「大丈夫だな〜。全然深くねーし、何かの巣って訳でもなさそうだ。」
中を偵察してきたキーツが奥から戻ってきた。
「んじゃ、火でも熾すか。何か燃えるモンと食いモンの調達してくるわ。」
キーツはレオを連れて下りようとするとチリが言う。
「あ、食べ物は大丈夫。町には明日の昼くらいには着くみたいだから、
 今日の分の皆の食料くらいは持ってきてるわ。レオが☆(`∀´)v」

皆が一斉に見る。
「はぅ!?(;=Д=)」皆に見られて焦るレオ。
「あんだよ、そーならそーと早く言えよ。」ましてやキーツに突っ込まれる。
「あのぉ〜…」言いにくそうに口を開く。

「チリ様と…僕の分しか…持ってきて無いんです……(;;´Д`)」
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「……お前一人で拾ってこい。」なかなか手厳しいキーツであった。
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2011年07月11日

首謀者達

「何?母さん。」行儀良く答えるカルト。
「どうなの?あの子の心は開けたの?」心配そうに言う女性。
「そう!今、やっと口を聞いてくれたんだ☆
 協力して欲しいって言ったら目を輝かせてたから多分大丈夫!(>∀<)b」

「アンタ…、おっちょこちょいだからねぇ…。。」更に心配な顔を向ける。
「なっ…!大丈夫だって!これはオレだけで大丈夫!」一生懸命言う。
「ポルクも一緒に手伝わせた方がいいんじゃないの?」提案する女性。

「大丈夫!あんなおチビ一人くらいどーって事無いって!!」
自信満々なカルト。
「はぁ…分かって無いわねぇ……。
 あのおチビちゃんの魔法力知ってるでしょ?
 もし暴走してごらんなさい、アンタ一人じゃ止められないわよ。」
ビクッとして部屋に居るアンディをチラッと見る…。。
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「……んー…。分かった。。。でもポルク居ないんでしょ?」
「そ、あの子は今日魔法力集めの為に出てるわ。
 アレのおかげで一人ででも大人レベルまで連れて来られる様に
 なったんだから、モノは使いようよね♪
 あの憎きタロに協力して貰ってるんですもの☆」
「ねぇ…ポルクのヤツ、タロに接触したみたいだよ?マズイ?」

「…別に問題は無いわ。。バレてるならバレてるなりの対応考えるから。」
ふふふ…と不適に笑う声が、城の廊下に響いた。。
posted by taroc at 13:18| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする