2011年06月27日

一筋の光

「みぃーーーっきし!!!!いーーーーっきし!!!!!!(≧Д≦)」
「きゃぁ!!何!?今度はキーツ!?」セレンに抱きつくチリ。
「……ズズッ…。。何だかなぁ…。。誰だよ…噂してんの…」
鼻をさすりながらグチグチと文句を言う。

「タロ様がキーツの悪口言ってるんじゃないのぉ〜?」チリはニヒヒと笑う。
それにつられて周りもクスクス笑う。面白くないキーツ。
「あ…そうだ。こっちからタロさんに連絡出来るっつったよな?」
「ええ、ニンフに集中すれば出来るって…」赤いニンフを見るセレン。
「ねぇ!ねぇ!やってみて!キーツ!」ワクワクしたチリが言う。

「……って…。。どうやんの?」ボーゼンとする一同。
「え!?やり方分からないの??」アルテが焦って突っ込む。
「だって!聞ーてねーもん!タロさんやり方教えてくれてねーもん!」
「とにかく!!キーツはニンフに集中してみて!
 そして、語りかければいいのよ!」チリが言う。
そう言われてキーツはニンフに気を集中し、心の中で語りかけてみる。

「タロさん…?タロさ〜ん?」多分無理だろうと思われたそのとき
「キーツですか?どうしました?」
…普通に返事が返ってきてしまった。意外に簡単だった。
「おわ!通じてる!すげー!!」はしゃぐキーツ。一同も安心をする。

「先生、何か分かりましたか?」レオが問う。
「タロさん、何か分かった?」代弁するキーツ。
「ええ、色々分かった部分はありますが、全て正しい情報とは言えません。
 しかし、セレンさんに伝えておいて下さい。
 アンディはそう簡単に危険なメには合わないのだと。」
「マジっすか!?」喜ぶキーツ。皆は何だか分からずヤキモキする。

ニンマリ笑ったキーツは振り向いて言う。
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「アンディはそう簡単に危険なメに合わねーんだって☆(`∀´)v」
posted by taroc at 13:27| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月20日

師の言葉

一通りの事をネーレに話したタロ。
「そうか…またもや同じ過ちを犯そうとする輩が出たか…」
「いえ、断定は出来ないのです。ただ、そうとも考えられるというだけで…。」

白いヒゲをさすりながらネーレは説く。
「じゃが…、ワシもその子孫にはまだ恨まれとる…。。
 更に…誰かが考えついた事じゃ、誰かが必ずいつかはやるのじゃよ…」
「しかし、アンディをさらったのは少年だと聞きました…」
「大人も子供も関係無い…。ここまでさらっておる事は事実…
 どっちにしても遊びではないというのは確かなんじゃ…。」
「………ええ、そうですね…。」沈痛な面持ちのタロ。

またもや行き詰まるタロに提案をする。
「どうじゃ?その子孫の周りから調べていくというのは?
 魔法力を集めているのはもう目に見えとる。
 そうなると、さらった者達をむやみやたらと殺す事は無いじゃろう。
 そういう意味ではアンディの身は安全という事になる。
 お主等は、ソヤツの企みが成就する前に叩けば良いという事じゃ。」
「………分かりました。…ありがとうございます!」
スクッと立ち上がるタロ。
「お主はたまに考え過ぎる時がある。もっと力を抜くんじゃな。」

ドアの前で止まり、振り返る。そしてクスリと笑い、
「ええ、キーツという男が居るのですが、
 彼を見てるといつもそう思わされるんです。」
そう言って一礼をし、タロは魔法を唱え消えた。

タロの消えたドア付近を優しい眼差しで見ながらネーレは言う。
「最近板に付いてきたと思ったのじゃがな…。まだまだアヤツも若いのぉ…」
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フォッフォッフォと昔の自分を思い出すかの様に笑うネーレであった。
posted by taroc at 10:36| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月13日

失言

「えええええ!?!?」全員驚く。
「え!だって!ほら!セレンさんはママだし!」…たじろぐキーツ。
ちょっとムっとするセレン。

「まっ…ママだけど!私まだキーツより2個上なだけよ!?」
「え?……そうなの?」意外な顔をするキーツ。

「……ど…どういう意味?」にこやかな顔をして怒っているセレン。
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「もーー!!!キーツは女性にモテないでしょー!」
上手く割り込むチリ。

「何だソレ!おチビのお前に関係ねーっつの!」憤慨する。
「ね〜?嫌よねぇ〜?こんな乙女心の分からない男ぉ〜」アルテに振るチリ。
「うん。うん。」アルテはコクコクとうなずく。

「うるせー!!男心の分からねー女もモテねーんだよ!」
「うわっ。逆ギレだ…」呆れるチリとアルテ。
「まぁまぁ、キーツ、落ち着いて…」キーツの肩をポンとレオが叩く。

「………………(=Å=メ)プチっ…オメーにだけは慰められたくねー!!!!」
「むぎゃーーー!!!!!」暴れまくるキーツにレオが巻き込まれる。。

どうにも救われないキャラに成り下がってしまった男、レオであった…
posted by taroc at 11:12| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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